私たち「こども未来へのかけはしin所沢」では、3月28日から30日までの日程で、3度目の母子の受け入れをしました。
今もなお放射線量の高い福島県に住む母子の被ばくとそのストレスを少しでも減らすことを目的とし、子どもたちは自然の中で思いっきり遊んで、お母さんたちは、ヨガやアロママッサージなどで、ゆっくりした時間を過ごしていただくとともに、これから先の生活で放射線の影響を受けにくい体をつくるための食の提案・学習会、生活に役立つ情報の共有と参加者同士のつながりをつくり、これからを共に歩み生きていくという母子別々のプログラムです。
今回の宿泊先は、所沢のホストファミリー宅5軒と東村山市にある相羽建設さんのモデルハウス。活動場所としてショールーム、作業所をお貸しいただきました。
参加者は、福島県郡山市・福島市の母子9組26名、子どもたちの年齢は1歳から11歳で、子どもたちはホストファミリー宅に、お母さん・乳幼児たちはモデルハウスに宿泊。地元からの参加者は埼玉県所沢市・東京都東村山市の親子4組11名で3日間とも通いながら参加していただきました。
1日目、午後3時に福島県からの参加者が大型バスで所沢山口の古民家corotに到着、歌や音楽紙芝居での歓迎会後、子どもたちのグループ作り、バンダナ作りや近くの雑木林や森をめぐるオリエンテーリング、ホストファミリーと参加者同士の顔合わせ。
そして晩御飯、野菜をはじめ、所沢・放射線測定室『とこ・らぼ』で測定させていただいた安心な地元の食材たっぷりのご飯を食べました。
福島の子どもたちは、兄弟やお友達2~3ずつでホストファミリー宅にお泊まり。
入浴、トランプ、ファミリーとの時間、朝の散歩に朝食など、短い時間でしたが、ホストファミリーと楽しく過ごしました。
2日目、3歳から11歳までの子どもたちは、10時に所沢市生涯学習センターに集合。
プロペラ付きの紙飛行機を作って公園で飛ばして遊び、手作りのお弁当を食べてからグループごとに自由時間。木のぼりや追いかけっこ、アスレチックを楽しみ、最後に子ども同士でお手紙を書いて手作りポストに投かんし、お母さんたちのもとへ。
お母さんたちは、11時にショールーム「あいばこに集合。
手作りの昼食を食べ、ヨガで心も体もリラックス、食のお話と抗酸化ドレッシング作り。
福島のお母さんたちは、夕食後モデルハウスでアロママッサージを受けた後、夜遅くまで語り合い交流を深めたとのことでした。
普段話せない福島の現状、抱えている悩みや不安、子どもへの想いを共有でき、お互いに大切な時間となったようです。
夕食会場では子どもたちとお母さんたちは丸1日振りに再会し、離れていた間の体験話に花を咲かせていました。
最終日の3日目は、9時に作業所に集合し、お別れ会で餅つきをしました。
2日目に書いたお手紙、お土産の本や手作りのポーチなどがそれぞれのお友だちに配られました。
その後、皆で記念写真を撮り、12時に、福島の皆さんは別れを惜しみながらバスで福島へ向け出発。地元の皆さんは見送りのあと解散となりました。
バスの中では、すっかり仲良くなって和気あいあいと話をしていましたが、福島に近づくにつれお互いに連絡先を交換し合い、再会を約束する姿が見られました。
そして、郡山、福島まで皆さんを送りとどけ、無事3日間のプログラムを終了しました。
参加者からの感想
【子どもの声】
○また来たい!
○楽しかった~
○ありがとう
○また来るから
○いっぱい遊べた
○友達ができた!
○文通するよ!
○ご飯がおいしかった
【お母さんの声】
○3日間充実したプランだったと思います。
食に対するお話…帰りの車中ずっと考えていました。
母親として子どもに安全で美味しいものをたくさん食べさせてあげたい!という気持ちが強くなった。
今までも保養などに参加してきたが、「連れて行かなくてはという強迫観念のようなもの、連れて行ったという自己満足のような気持ちがいつもあった」が今回初めて自分自身も心から楽しめて、また会いたい仲間(同士)もできたように思います。」
○週末ほとんど避難していない娘は積算線量計で外部被ばく線量が3ヶ月で0.2マイクロシーベルトでした。福島を離れることが多い私は0.1マイクロシーベルトでした。避難が被ばく積算量を減らす効果がはっきりしました。
今回参加して、何より美味しい食事とお母さんたちとの交流がよかったです。アロママッサージは初体験でとてもリフレッシュできました。地元企業の方たちが支援してくださっている事がとても心強かったです。
○小学生と幼稚園児が一緒に参加できる保養は少なく、仕事はパートなのでまとまった休みを取りづらく去年の夏は仕事を辞めて保養に参加しました。
日程やプログラムもいいと思い参加しました。
ホームステイは不安でしたが、ホストファミリーの方に良くしていただきよかったです。
また、夏も参加できればうれしいです!ありがとうございました。
○手作りの花やお料理、手作りづくしで嬉しかったです。
福島にもどりがんばろうと思いました。ぜひ次回も参加したいです。
【ホストファミリーの感想】
○「間違いなくいい経験!自分の孫よりも可愛かったかもしれない。ホームステイは良かった。」
○「子どもたちが福島に帰ってから、寂しくて、寂しくてしょうがない。」
○「アトピーやアレルギーがあると聞いていたが、そんなに気にすることはなかった。楽しませてもらった。」
今回の企画は、私たちの力だけでは実現できませんでした。
ご支援いただいた企業・団体の皆さま、20代から70代までのボランティアとして参加してくださった約40名の方々、賛同や募金を支援してくださった本当にたくさんの方々、物資の提供をしてくださった方々、東北の人たちに何かしたいという皆さまの熱い思いが結集して実現できたことだと思います。
福島をはじめ、宮城県などでも、今なお放射線量の高い地域があります。
子どもたちの外部・内部被ばくが続けば、将来、健康に悪影響が出てくる可能性も否定できません。子どもたちの未来を守り、いい未来を手渡したい。私たちは受け入れを通じて、つながりと保養の大切さを再認識いたしました。今後も力を尽くし、継続していきたいと思います。
最後になりましたが、多くの方々にご理解とご賛同をいただきましたことに一同深く感謝するとともに、どうか今後ともお力添えをいただきますようお願い申し上げます。
重ねて皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
「こども未来へのかけはしin所沢」 代表 出浦研造 世話人会一同
現在、04-2930-4202は使用できません。
埼玉県所沢・東京都東村山でおもいきり遊びませんか?
今回の宿泊場所は所沢近郊のホストファミリー宅と、
東京都東村山にある相羽建設モデルハウスです。
地元の親子と交流しながら楽しく過ごしてみませんか?
■日程
2013年 3月28日(木)~30日(土) 2泊3日
【集合&解散場所】
3月28日(木) 9:00 福島駅・集合出発
3月30日(土) 16:00頃 福島駅・解散
■対象
小・中学生の親子(先着30名様)
※兄弟に小学生未満のお子様がいらっしゃる場合もお気軽にご相談ください
■費用
こども 1,500円
おとな 3,000円
※保険、宿泊費、食費、材料費込み
■内容
こども:ハイキング、アスレチック etc...
おとな:アロママッサージ、体験教室 etc...
親子共通:地元の親子との交流&餅つき
今回は親子で一緒にご参加いただく交流会やお餅つきのほか、
親子それぞれ別のプログラムもご用意してございます。
お子様はハイキングやアスレチック等でめいっぱい遊び、
親御さんは細胞から元気になる“食のお話会”やアロママッサージでリフレッシュ!
…などなど魅力的な企画をご用意してお待ちしております!
※小学生未満のお子様は親御さんと一緒
■宿泊場所
こども:所沢近郊ホストファミリー宅
おとな:相羽建設モデルハウス(http://aibaeco.co.jp/)
※小学生未満のお子様はご相談ください。
※周辺施設:コンビニ、ドラックストアー、病院
※所沢・東村山は隣接しています。
■申込締切
※定員に達したため募集を締め切らせていただきました。
たくさんのご応募ありがとうございます。
◎お問い合わせ・申し込み・資料請求
Tel:04-2930-4202(古民家Corot内)現在は電話は使えません。
E-mail: kodomo.mirai.t@gmail.com
※「春ステイの件で」とお伝えください。
※お申し込みの際はお手数ですが、
震災から2年近く経った今もなお、福島は放射能の不安にさらされています。
「こども未来へのかけはし in 所沢」では、被災地で暮らす方々の不安が
少しでも軽減される空間をつくるお手伝いができたらと、昨年夏に「福島っ子サマーキャンプ」
を計画し、多くの皆さまのご協力、ご支援のもと、保養企画を実現することができました。
そして2013年の春休み、新たに保養企画のプログラムを予定しています。
地元の親子と交流しながら、こどもたちは屋外でのびのび遊び、各ホストファミリー宅で
ホームステイを体験、保護者の方たちは気の香り漂うきれいなモデルハウスでゆっくりと
くつろいでいただく企画です。
福島の親子の皆さんに楽しく春休みを過ごしていただくためにも、
皆さまのご協力とご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
このプロジェクトを実現するために、募金の呼びかけを行っています。
福島の皆さんの交通費(往復バス利用)など、目標金額は40万円です。
皆さまのご支援、お待ちしております。
現在、04-2930-4202は使えません。